キャリアを描き、潜在力を最大限に発揮するため
キャリア開発支援
会社や上司の女性活躍への本気と仲間・同志の存在が、女性社員の挑戦を後押しする
現場で顕在化している課題
- 会社としては全社で女性活躍推進に取り組んでいきたいが、中途採用の女性社員の活躍が目立ち、勤続年数の長い女性社員は停滞してしまっている
- 管理職に女性社員の育成や両立支援をしなければという意識はあり、研修も行っているが、実態はあまり変わっていない
- 女性社員がリーダーや管理職になりたがらない
- 女性社員をリーダーにしたところ、女性社員や派遣社員の退職が相次ぎ、本人も退職してしまった
- 女性社員からロールモデルが少ないので、将来像が描けないという声が上がっている
- 仕事と子育ての両立が難しいという理由で女性社員が退職してしまう
これらの課題は、会社や職場全体のモチベーションや生産性の低下を招き、優秀な人材や安定的に役割を果たしてくれていた人材の離職にもつながっています。制度やしくみ、職場・管理職の意識や風土、女性社員本人の意識やスキルアップなど、包括的にアプローチしていくことが必要です。
当社では、3つのプログラム「経営層・管理職のダイバーシティマネジメントの実践支援プログラム」「両立支援・復職支援プログラム」「女性社員のキャリア開発プログラム」を提供し、包括的にアプローチしています。
女性社員の自律的なキャリア形成をサポートする「女性社員のキャリア開発プログラム」では、女性社員が、自身の内面(感情、価値観、思い)、社会や組織から期待されていること、自身が実現したいと願っていることに向き合うことを通じて、自分が今まで留まってきた安全基地から離れ、一歩踏み出し挑戦しようという気持ちを引き出します。
それぞれの職場での挑戦を支えるのは、会社や上司の女性活躍への本気とプログラムを通じて思いや難しさを共有した女性社員たちです。プログラムを通じてネットワークを広げ、深められるよう、女性社員同士のエンパワーメント(主体となる力をつける、自信をつける)とピアメンタリング(仲間同士・同志の支えあい)を意図した構成と進行に努めます。
女性社員のキャリア開発プログラムの特徴
- 「内面」へのアプローチ
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表面的な知識付与・スキルトレーニングではなく、グループワークで意見交換をしながら、一人ひとりが自分の内面(価値観、感情、思い)や自身が実現したいと願っていることに向き合うことを重視します。
アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)や言動にブレーキをかける自分の感情も確認しながら、築いてきた自分の安全基地を一歩踏み出し、実現したいこと・願いに向かう気持ちを引き出します。
- ライフステージを見据えたキャリア開発
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短期的な目標、現状の枠組みで描くキャリアビジョンだけでなく、ライフステージの変化や人生全体を見据えた中長期的なキャリアビジョンを描きます。
キャリアの転機を成長機会としていかし、時間制約下での能力発揮と成果創出のためにどう取り組んでいくかを検討します。
- 女性社員同士のネットワーク形成と相互支援の促進
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女性社員同士のネットワークを形成し、個々人の気づきや成長を会社の成長につなげます。女性ネットワークを相互支援のしくみに落とし込み、成功体験や困難の乗り越え方等を共有し、持続的な取り組みの推進力を生み出します。
- 年代、部門を越えた女性社員間の交流
- 先輩女性社員との対話セッション、グループコーチング、ピアメンタリング
- 継続的な学び合いコミュニティの形成
- 自発的なキャリア形成意識の向上と主体的な行動
- リーダーや管理職への挑戦意欲の向上
- ライフイベントを越えたキャリア継続意識の醸成
- 女性間のネットワーク形成による相互支援
- 女性社員の定着率向上と長期的な組織貢献
- 採用市場における企業イメージの向上と人材確保の優位性
女性社員のキャリア開発プログラム
【 全体プロセス 】
以下のプロセスで、女性社員のキャリア開発を包括的にサポートします。貴社の状況や課題に応じて、必要な部分のみのご提供も可能です。
- 人事担当者・管理職へのヒアリングの実施
- 管理職・女性社員・両立社員の意識・行動ヒアリングの実施
- ダイバーシティ実態調査、組織風土調査の実施
- 制度と運用の現状とギャップ分析
- 管理職・女性社員もしくは両立社員間の認識ギャップの分析
- 女性社員・両立社員のキャリア課題の整理
- プログラム設計のための優先課題の特定
- 対象者・目的・期間の確定
- 女性社員の対象別プログラム、フォローアップの設計
- 評価指標と効果測定方法の設定
- 社内推進体制の構築支援
- 研修・連続セミナー、年間プログラム、キャリアコンサルティング、女性社員ネットワークづくり支援 等
- 実践結果の振り返りと改善
- 自走化のための仕組みづくり支援
- フォローアップの実施
STEP3 プログラム実施例
以下は、女性社員のキャリア開発を目的としたプログラムのうち、【STEP3】プログラム実施の部分に絞った実施例です。【STEP1】現状把握とニーズ分析に関するもの、また経営層や管理職を対象とするプログラムについては、「経営層・管理職のダイバーシティマネジメントの実践支援プログラム」のページをご覧ください。
- 概要
- キャリアを中長期的に考え、実現していくための準備をする研修です。
- 対象めやす
- 次のような階層別、年代別、期待役割別での実施が最も効果が高い。入社3年目以上(20代女性社員)/入社5年目~10年目の女性社員/リーダー・管理職候補
※年代混合、階層混合、男女混合での実施も可能です。
- 次のような階層別、年代別、期待役割別での実施が最も効果が高い。入社3年目以上(20代女性社員)/入社5年目~10年目の女性社員/リーダー・管理職候補
- 実施形態
- 研修1.5日(研修実施半年後にフォローアップ)/事前課題・事後課題あり/グループワーク/対面実施推奨(オンライン実施も可能)
- 内容
- 経営層・人事部門からのメッセージ
- 集合研修1(1日)「ワーク・ライフキャリアマネジメント」
- 人生100年時代のライフとキャリア
- 自己理解(価値観、能力・スキル)~経験の振り返りによる価値観、強みの発見
- 女性ライフステージと年代別キャリア障壁・悩み ~両立、女性の健康課題、アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)への気づきと対処
- 中長期的なキャリアビジョン検討と実現プロセス(計画とリソースとサポート)点検
- 集合研修2(半日)「フォローアップ」
- キャリアプランへの取り組み状況の振り返りと経験共有・アドバイス
- 効果的なコミュニケーション(タイプ理論)とアサーティブコミュニケーション
- 参加者の声
- 会社や上司から期待してもらっていることをあらためて知り、がんばろうと思った
- 大したことをしてこなかったと思っていたが、自分なりに成長してきたことが実感できた
- メンバーからの応援コメントがとても嬉しかった
- 概要
- リーダー・管理職候補や新任管理職が、体験的にリーダーとしてのあり方とスキルを身に着けるプログラムです。
- 対象めやす
- 入社5年目~10年目の女性社員、リーダー・管理職候補、新任管理職
- 実施形態
- 集合研修2.5日(3~4か月に1回)/事前課題・事後課題あり/グループワーク/対面実施推奨(オンライン実施も可能)
- 内容
- 経営層・人事部門からのメッセージ
- 集合研修1(1日)「期待役割とリーダーシップ・チーム力向上」 ⇒職場での実践
- 期待されている役割と自己・組織の現状分析
- リーダーシップ・フォロワーシップスタイル発見グループワーク
- 自分とメンバーをいかすコミュニケーション(タイプ理論)
- 集合研修2(1日)「組織・キャリアビジョンとメンバー育成スキル」 ⇒職場での実践
- 組織で実現したいこと、キャリアビジョン・ありたい姿の探索
- ライフイベントとキャリアの両立(自分自身、部下支援)
- メンバー育成スキル(ケーススタディ、ロールプレイングあり。「職場での実践1振り返り」も演習で扱う)
- 集合研修3(半日)「ネット-ワーキング」 ⇒職場での実践
- 職場での実践2振り返り
- 継続的なネットワークづくり、まとめ
- 参加者の声
- 自分はリーダーシップがない人間だと思っていたが、意外にもチームに役に立っていたことを知り嬉しかった
- 自分の強みをあらためて自覚したが、その強みが相手によっては弱みになることがわかった
- 概要
- 女性管理職候補から新任管理職を対象とした、女性管理職としてのあり方、視点、スキルを実践的に身に着けるプログラムです。
- 対象めやす
- 管理職候補から新任管理職
- 実施形態
- 集合研修4日(3か月に1回)/事前課題・事後課題あり/グループワーク/対面実施推奨(オンライン実施も可能)
- 内容
- 経営層・人事部門からのメッセージ
- 集合研修1(1日)「組織視点の強化」 ⇒職場での実践
- エンゲージメント(主観的分析、対策立案)
- 集合研修2(1日)「組織影響力の発揮」 ⇒職場での実践
- 対話コーディネート・ファシリテーション(演習テーマ「職場での実践1振り返り」)
- 集合研修3(1日)「チーム力の強化」 ⇒職場での実践
- 組織づくりへのリーダーシップ発揮(ビジョン、ありたい姿)
- 多様な部下に対するキャリア支援
- メンバー育成スキル(ケーススタディ、ロールプレイングあり)
- 集合研修4(1日)「対話会」
- 発表
- 経営層との対話会
- 先輩管理職との対話会
- 参加者の声
- 視座を上げろ、視野を広くもてと上司から言われていたが、そのヒントがつかめた
- 完璧な上司を目指すのではなく、メンバーの力と意見を活かせる上司を目指したい
- 概要
- 業務、人間関係、キャリアに関する悩みや不安、検討したいこと等、個々人のテーマでの個別相談です。
- 対象めやす
- 全階層の女性社員(特にキャリアの転機にある社員)
- 実施形態
- 1回90分×1回、フォローアップ30分1回(6ヵ月間に1回)/対面またはオンライン
- 相談例
- キャリア展望(実現したいこと、強み、課題の整理)
- 事務を続けてきただけで、これといったスキルもない。今後どうするか考えたい。
- 会社でのキャリアと自己実現
- 上司から期待された役割は果たしてきたが、何かをやり残した気がする。
- 女性によくある悩みを踏まえたキャリア継続・キャリア構築
- 昇進したのはうれしいが期待に応えられる自信がない。
- 上司からもっと挑戦しろと言われるが、なにをどうやっていくべきか戸惑っている。
- スキルギャップ分析と開発計画の策定
- 言われたことを必死にやり自分なりに漠然とした目標が見えつつある。どう実現していくか?
- 上司とのコミュニケーション
- 上司との評価面談は苦手……自分の言いたいことをうまく伝えられたら……
- 業務上の悩み(人間関係、仕事の進め方等)
- 人間関係が希薄で相談しづらく、このまま続けても成長していける気がしない。
- がんばっているつもりだが、方向がずれているのか成果につながっていない。
- キャリア展望(実現したいこと、強み、課題の整理)
- キャリアコンサルティングの特徴
- 相談者の個人情報、機密情報は厳に守りますが、ご希望があれば秘密保持契約の締結が可能です。相談者に関する情報は、弊社情報セキュリティガイドラインに則り、適切に取り扱い、管理します。
- 会社の人材育成方針、人事評価基準、相談者自身の評価面談シートの記載内容を共有いただいた場合、より実態に合わせた具体的なコンサルティングを行なうことが可能です。
- 会社の期待を踏まえながら、仕事を通じた「その人らしさ(目指すもの、言動のベースにある価値観)」の実現の可能性をともに探ります。
- 必要に応じて、多面的な視点でお話しを整理・提案はしますが、べき論や一方的な意見を押しつけた解決はしません。